薬局アイテムの流れ:P101

到達目標

◎薬局で取り扱うアイテムが医療の中で果たす役割について説明できる。

◎薬局で取り扱うアイテムの保健・衛生、生活の質の向上に果たす役割を説明できる。

◎薬局アイテムの流通機構に係わる人達の仕事を見学し、薬剤師業務と関連づけて説明できる。

説明90分x3コマ



指導薬剤師が行うこと

・薬局で取り扱っている薬局アイテムを紹介、種類・分類・特徴を説明。

・セルフメディケーションの意義と薬剤師の果たす役割を説明。

・学生の薬局アイテムに係る関係法規についての知識を確認。

・検品、伝票処理、保管、陳列などの業務を学生と一緒に行う。

・MR,MSとの対応を学生と一緒に行う。



学生が行うこと

・様々な薬局アイテムについての種類、分類、特徴を説明する。

・薬局アイテムを取り扱う上での薬剤師の役割を説明する。

・薬局アイテム授受に係る関係法規について説明する。

・薬局アイテムに関する業務の流れを説明する。

・薬局アイテムに関する業務を見学、検品業務を体験する。

・MR,MSとの対応を見学、対応のポイントを説明する。可能ならば実際に対応する。

・薬局アイテムに係る人達の仕事について薬剤師業務と関連づけて具体的に説明する。



評価の視点

・薬局アイテムの種類、分類、特徴を説明できる。

・薬局アイテムが医療や保健衛生、生活の質の向上に果たす役割を説明できる。

・患者・顧客が薬局アイテムを適切に選択し正しく使用できるように、誤使用や過剰摂取による健康被害の未然防止などに果たす薬剤師の役割を説明できる。

・薬局アイテムの授受に係る関係法規を説明できる。

・薬局アイテムに係る人達の仕事について薬剤師業務と関連づけて具体的に説明できる。

・検品業務が出来る(3〜4週間後までに)



当薬局での指導

薬局で取り扱っている薬局アイテムを紹介、種類・分類・特徴を説明。

当薬局で取り扱っている薬局アイテムには医薬品(薬局医薬品と一般用医薬品)、医薬部外品、衛生用品、介護用品などがあり、それぞれに特徴が有る。特に一般用医薬品には施行されてまだ間がない分類(第1類など)が存在している。商品の陳列もそれに従っている。

また、薬効別に分類もできる。薬局の形態として門前薬局であるので、業務は医薬品を扱うことが圧倒的に多い。

〔参考資料〕
厚生労働省:一般用医薬品販売制度ホームページ
日本OTC医薬品協会
岡山県保健福祉部医薬安全課 医療機器クラス分類表(xls:ZIP形式)



セルフメディケーションの意義と薬剤師の果たす役割を説明。

セルフメディケーションとは、日常生活でおこる体の不調やケガの中で自分で判断できる程度の軽い症状を自らOTC医薬品を使って手当することである。これによって医療機関を受診する時間と費用を省き、保険医療費を抑制する効果が期待されている。

しかしながら、医薬品やサプリメントの使用や健康管理については、専門的な知識が必要となるので、薬剤師がこれを補助する事が期待されている。さもなければ、誤った知識によるセルフメディケーションによって症状が悪化する事態が起こりうる。薬剤師はその患者・顧客の主訴をきちんと把握し、状況によっては受診勧告を行うべきである。



学生の薬局アイテムに係る関係法規についての知識を確認。

薬局アイテムの流通には様々な法規が関係している。麻薬、覚せい剤原料、劇薬、毒薬などの取締法や薬事法、薬剤師法など。どの程度を知っているかを確認してみる。

〔参考資料〕
法令データ提供システム > ページ下方「事項別分類索引」 > 「厚生」をクリック



検品、伝票処理、保管、陳列などの業務を学生と一緒に行う。

当薬局では午前と午後の2回卸便が来るので一緒に対応する。検品の際にはどのような点に注意して検品をすべきか、伝票の入庫処理、薬品棚への保管方法、在庫管理、OTCの陳列規則も解説する。



MR,MSとの対応を学生と一緒に行う。

最初のうちは対応を見学させて、慣れてきたら一緒に話を聞く。MSは1日2回、MRは時々来るので、時間があればMS,MRの仕事についてお話しいただこうと考えている。