カウンター実習:P407

到達目標

健康管理実習:

◎疾病の予防および健康管理についてアドバイスできる。(技能・態度)

◎セルフメディケーションのための一般用医薬品・医療用具などを適切に選択・供給できる。(技能)

◎医師への受診勧告を適切に行うことができる。(技能・態度)

◎患者・顧客からモニタリングによって得た副作用および相互作用情報への対応策について説明できる。

実習・演習 当該商品
90分 x 50コマ 約50名の顧客と対応をする。

一般医薬品を扱っていない場合は他の一般用医薬品を扱う薬局で実習を行う(必修)。



指導薬剤師が行うこと

・顧客の症状や背景に応じた一般用医薬品などの選択の仕方について理解度を確認する。

・薬剤師立ち会いのもとで顧客に対して一般用医薬品・医療機器などの選択・供給を体験させる。

・受診勧奨(受診勧告)すべき疾患・症状についての知識を確認する。

・顧客役となり、学生と患者・顧客対応のロールプレイを行う。

・受診勧奨(受診勧告)の対象となる顧客が来局した際、指導薬剤師の対応を見学させる。

・モニタリングによって得られた副作用情報についての事例を提示し、副作用が発生した場合の対応策を検討させる。

・薬剤師立ち会いのもとで顧客に対して疾病の予防および健康管理のアドバイスを体験させる。



学生が行うこと

・薬剤師立ち会いのもとで、顧客の症状や背景に応じた一般用医薬品・医療機器などの選択を体験する。

・薬剤師立ち会いのもとで、疾病の予防および健康管理のアドバイスを実地で体験する。

・指導薬剤師の提示する事例に基づき、副作用が発生した場合の対応策を検討・作成する。

疾病の予防及び健康管理について薬剤師がアドバイスしている例を見学させ、実際に体験させましょう。また、薬局カウンターでの総括的な学習と捉え、様々なシナリオを考え実習させましょう。

店頭での一般用医薬品相談販売に際し、どのような状態の時に医師へ受診を勧めるべきか学習させましょう。



評価の視点

・収集・評価した情報に基づき、医師への受診勧奨(受診勧告)などの疾病の予防および  健康管理についてのアドバイスなどが適切にできる。

・顧客の症状や背景を考慮し、一般用医薬品・医療機器などを選択・供給できる。

・副作用が発生した場合の対応策を検討・立案できる。



当薬局での指導

顧客の症状や背景に応じた一般用医薬品などの選択の仕方について理解度を確認する。

OTCを顧客の症状を聞いてから選択する場合に、知っておいて欲しい事がある。

それは、効能効果の表記規則である。OTCにかかわらず、一般消費者に物を販売する場合、商品に表記されている文言はある一定の規則がある。

食品で言えば、含有量の多い順番に表記しなければならない。OTCの効能書きについては、その製品が効果を発揮できる症状を強い物から順に表記せねばならないという規則がある。

例えば、風邪薬といっても、その症状によって咳が強いのか、鼻水が激しいのか、喉が痛いのか。といった違いがある。顧客の主訴を聞き出し、それに見合った効果が一番先頭に表記してある商品を選択するのである。



薬剤師立ち会いのもとで顧客に対して一般用医薬品・医療機器などの選択・供給を体験させる。

実際に体験して頂きたいのであるが、これができるには、相当量の商品知識と顧客との会話が上手く出来ないと適切な選択・供給は出来ないであろう。

実習後半には是非とも出来るような人材になるようにこちらも指導に励むつもりである。



受診勧奨(受診勧告)すべき疾患・症状についての知識を確認する。

受診勧告を行う場合は主に3つの場合がある。

1つ目はOTCではどうにも効果が期待できるような症状ではない場合。
2つ目は実際にOTCを使用した上で効果がなかった場合、
3つ目は症状が悪化した場合である。

では、これらが具体的にどういったものが当てはまるのかというのは、膨大な知識が必要であり、実際に多くの経験をする必要がある。



顧客役となり、学生と患者・顧客対応のロールプレイを行う。

実際に顧客と対話をする前に1回ずつぐらいはロールプレイを行いたいと考えている。



受診勧奨(受診勧告)の対象となる顧客が来局した際、指導薬剤師の対応を見学させる。

見学して頂くのは日々の業務であり、その中からしっかりと自分で考えて自分なりの対応方法を見つけて行って欲しいと考えている。



モニタリングによって得られた副作用情報についての事例を提示し、副作用が発生した場合の対応策を検討させる。

《提示事例》
皮膚に痒みがあり、かゆみ止めの塗り薬が欲しいと来局。もしかしたら虫に噛まれたかもしれないとのことなので、一般的な炎症止めの効果のある軟膏を販売。
後日、再び来局し、症状が良くならず、かえって痒みがひどくなり、赤みも広がって来た事を訴えて来た。 この場合の対処について検討せよ。

「キーポイント」
・適切に使用したかを聞き出す ・使用した医薬品以外に考えられる事はなにか無いか。
・受診勧告 ・トレーシングペーパーの作成 ・副作用報告書 ・副作用救済機構の紹介



薬剤師立ち会いのもとで顧客に対して疾病の予防および健康管理のアドバイスを体験させる。

体験して頂く。