情報の入手と加工:P206Δ

到達目標

◎問い合わせに対し、根拠に基づいた論理的な報告書を作成できる。(知識・技能)

演習
問い合わせ事例、書籍、情報提供資料、インターネット、
患者説明用リーフレット
90分 x 3コマ
報告書の様式は自由



指導薬剤師が行うこと

・処方医からの問い合わせ事例と回答の根拠となる情報を提示し、報告書を作成させる。



学生が行うこと

・指導薬剤師の指示のもと、報告書を作成する。



医薬品情報における5W1Hの原則

When(いつ):回答は急ぐのか?
Who,Whom(誰が、誰に):医師?看護師?患者?
Why(なぜ):質問の目的は?
Where(どこで):連絡先は?
What(何を):何を知りたいのか?
How(どのように):どのように調査するか?

以上のこのに基づき、問い合わせ事例から報告書を作成する。



評価の視点



・問い合わせ(もしくは事例)に対し、根拠に基づいた報告書を作成できる。



当薬局での指導

処方医からの問い合わせ事例と回答の根拠となる情報を提示し、報告書を作成させる。

時間数が3コマあるので、事例を3例用意する。具体的には以下のもの。


・患者がジェネリック医薬品を希望しているが、○○のジェネリックにはどんなものがあるのか?また、どれならお薦めか?

〔Point〕
薬価本などでジェネリック医薬品を探し列挙する。処方医に薦めるにあたっては、包装単位や納品されるまでの時間がどれだけかかるか、ジェネリック医薬品のメーカーとしての信頼度はどうかを考慮して薦める事が出来るか。


・患者の○○さんが受診しているのだが、△△科の薬をそちらの薬局で貰っているとの事、その服用薬を知りたいのだが、教えてくれないか。

〔Point〕
○○さんの薬歴をみて、服用薬を列挙する。この際に直近の服用薬遍歴も記載できるか。医師が望んでいる情報は今現在の服用薬だけでいいのかを考えられるか。

根本的な事だが、患者情報を提供するという事になるので、本当にその医院の医師からの連絡なのかどうかを確かめる必要がある。その医院は実在するのか?折り返し連絡するように電話番号を控えるなどの対処が必要。


・患者が 嚥下困難であるのだが、○○、△△、などの薬を服用させたいと考えている。それらは粉砕可能なのか?また、何かいい方法は無いか?

〔Point〕
医薬品の粉砕が可能かどうかを添付文書をみて判断する。また、粉砕不可能なもの(吸湿による安定性がよくない等)である場合に、当該医薬品規格として散剤・顆粒剤は無いのか?カプセル剤の場合は脱カプセルという手もあり、メーカーに問い合わせをするということを考えられるか。

※事前に処方医からの問い合わせ事例を3例用意しておく必要あり。