【到達目標】
◎処方せんが正しく記載されていることを確認できる。(技能)
◎処方せんに記載された処方薬の妥当性を、医薬品名、分量、用法、用量、薬物相互作用などの知識に基づいて判断できる。(知識・技能)
実習 処方せん・添付文書等・コンピュータ
90分 x 2コマ
【指導薬剤師が行うこと】
薬学的観点からみた処方せんの記載内容の確認および処方医への疑義照会を通して、医薬品の安全性を担保する事が薬剤師の職務である事を説明する。
・記載不備のあった処方せん(数例)を用いて、その事例を説明する。
・薬学的観点(用法・用量、相互作用など)から疑義照会を行った事例を説明する。
・疑義照会の対象となった処方箋の例を学生に提示し、問題点を指摘させる。
・実際の処方箋を学生に提示して疑義が無いかを判断させる。
【学生が行うこと】
・指導薬剤師が提示した処方箋の内容から、記載不備の有無およびその理由について説明する。
・疑義照会の対象となった処方箋例の問題点を指摘する。
・実際の処方箋に疑義が無いかを判断する。
【評価の視点】
・実際の処方箋に疑義が無いか判断できる。
・疑義照会の重要性を説明できる。
【当薬局での指導】
薬学的観点からみた処方せんの記載内容の確認および処方医への疑義照会を通して、医薬品の安全性を担保する事が薬剤師の職務である事を説明する。
●記載不備のあった処方せん(数例)を用いて、その事例を説明する。
薬学的観点から発見される記載不備としては、
・規格用量の記載が無い
・用法指示が無い
・併用禁忌薬が処方されている。
などが具体的なものである。
●薬学的観点(用法・用量、相互作用など)から疑義照会を行った事例を説明する。
時々あるのが、抗生物質処方時に耐性のない整腸剤の処方を行っていることがある。
単純に書き忘れ(-Rなど)ではあると考えられるが、これも当然疑義照会となる。
●疑義照会の対象となった処方箋の例を学生に提示し、問題点を指摘させる。
実習期間中に1枚ぐらいは遭遇すると思われる。その際に提示し、問題点を考えてもらう。
●実際の処方箋を学生に提示して疑義が無いかを判断させる。
これは問題ない処方箋でも数枚行ってみようかと考えている。もちろん、疑義のある処方箋でも数枚行うつもりである。
これを通して、処方薬の変更点や疑義を解決するために、患者との会話によりいろんな情報を聞き出す事が重要だと言う事がわかってもらえればよい。