総合実習:P602

到達目標

◎患者の健康の回復と維持に薬剤師が積極的に貢献することの重要性を感じとる。(態度)

◎薬が病気の治癒、進行防止を通して、病気の予後とQOLの改善に貢献していることを感じとる。(態度)

討議 90分 x 2コマ

薬剤師は、患者・社会から信頼される医療の担い手として、常に倫理規範を遵守し、誇りと責任を持って業務にあたらねばならないことを説明する。

また、薬剤師の資格を取得する事は、その資格及び業務に関連する法規の遵守が課せられる事を説明する。



指導薬剤師が行うこと

健康に関する窓口である薬局薬剤師の果たすべき役割に付いて話し合う。

・健康維持のために薬剤師の果たすべき役割、患者に貢献する事の重要性を実習の進捗度に応じて学生と討議する。

・薬が病気の予後やQOLの改善に繋がった事例を説明する。

・社会と薬と薬剤師の関係について学生と討議する。 実習期間中の態度を観察し、気になる所があれば繰り返しフィードバックしましょう。



学生が行うこと

・薬剤師の果たすべき役割、社会に貢献する事の重要性を指導薬剤師と討議する。

・「社会における薬剤師の役割」というテーマで400〜800字程度のレポートを書く。



評価の視点

・指導薬剤師との討議において、自分の意見を積極的に発言できる。

・社会における薬剤師の役割について説明できる(実習開始時と実習終了時点で、それぞれ400〜800字程度のレポートを書いてもらい、実習前後における意識の変化を確認する。)

・薬剤師の果たすべき役割、患者に貢献する事の重要性を説明できる。



当薬局での指導

健康に関する窓口である薬局薬剤師の果たすべき役割に付いて話し合う。



健康維持のために薬剤師の果たすべき役割、患者に貢献する事の重要性を実習の進捗度に応じて学生と討議する。

薬剤師はその職能上、薬というものを通して国民の健康を守る義務がある。ここで考えてもらいたいのは、義務があるという理由で患者を守らねばならないという発想をするのではなく、自国民を守る事で、自分自身の生活や社会活動が円滑に機能し、それぞれの幸福に繋がるという事を理解してもらいたい。

情は人のためならず、巡り巡りて我が身へ還る



薬が病気の予後やQOLの改善に繋がった事例を説明する。

予後やQOLの改善を患者自身が実感するのは、症状等が治まった時などである。しかしながら、薬剤師が見るべき改善というのは、血圧や血糖値、コレステロールなどを安定させる事で得られる様々なリスクを回避する事なのである。



社会と薬と薬剤師の関係について学生と討議する。

薬剤師の役割について400〜800字程度のレポートを書いてもらう。 この実習終了時のレポート内容について討議を行う。 実習期間中の態度を観察し、気になる所があれば繰り返しフィードバックしましょう。