情報の入手と加工:P202Δ

【到達目標】

◎医薬品の基本的な情報源(厚生労働省、日本製薬工業協会、製薬企業、日本薬剤師会、卸など)の種類と特徴を正しく理解し、適切に選択できる。(知識・技能)

◎基本的な医薬品情報(警告、禁忌、効能、副作用、相互作用など)を収集できる。(技能)

討議・演習
補助者:MR,MS 書籍、情報提供資料、インターネット、患者説明用リーフレット、 添付文書、処方せん

90分 x 5コマ



指導薬剤師が行うこと

さまざまな情報源から客観的情報の収集を体験させる。

・医薬品の基本的情報源の種類と特徴について理解度を確認する。

・添付文書およびインタビューフォームの記載内容について理解度を確認し、不足部分があれば説明する。

・薬局にある書籍や雑誌、参考書などからどのような情報源が収集できるのか説明する。



学生が行うこと

・添付文書の記載事項を説明する。

・医薬品の基本的情報源の種類と特徴を説明する。

・処方せんに記載された薬剤の基本的な情報を調べる。



評価の視点

・医薬品の基本的な情報源について列挙し、その特徴を説明できる。

・添付文書およおびインタビューフォームの記載事項を列挙できる。

・処方せんに記載された薬剤の基本的情報を収集できる。



当薬局での指導

さまざまな情報源から客観的情報の収集を体験させる。



医薬品の基本的情報源の種類と特徴について理解度を確認する。

理解度を確認するということなので、簡単に医薬品情報を得る場合の媒体としてどんな物が有るかを学生に聞いてみる。その上で、それ以外にもこういった物が有るとかの補助的な説明を行う。

基本的な物は指導書などにも記載されているが、実際の現場で使っているもの、その頻度の高い物にはどんな物が有るのかを解説する。

また、この際にインターネットでの情報の検索方法に関しても説明しておこうと考えている。膨大な情報の中から自分が探そうとしている物をどのように検索するか、情報提供者がどれだけ信頼できるのか、主観なのか客観なのか、そういったインターネットを使う上での情報リテラシーを説明する。

当薬局でよく閲覧するサイトを下記に参考資料として示す。

〔参考資料〕
医薬品医療機器情報提供ホームページ添付文書データベース
診療報酬情報提供サービス
YJコード
・中国四国厚生局:医療機関コードのデータベース




添付文書およびインタビューフォームの記載内容について理解度を確認し、不足部分があれば説明する。

これも理解度を確認という事なので、添付文書を提示してどんな物が書いてあるのかを確認する。状況に応じて補足説明する。
具体的に使う添付文書としては、禁忌項目が有る添付文書(文書の端に赤いラインがあるもの)を提示しようと考えている。

※事前にインタビューフォームと添付文書を用意しておく必要あり。



薬局にある書籍や雑誌、参考書などからどのような情報源が収集できるのか説明する。

時間数が5コマあるので、ここは片っ端から薬局にある書籍を紹介してもいいと考える。
どんな物を揃えているのか、それぞれの書籍の特徴、専門書の更新頻度をどのぐらいにしているのか、その書籍から得られる情報、情報の信頼度、専門書だからといって書いている事が全て正しいとは限らない事、時代が進めば論文や理論やガイドラインが変わって行くという事などを解説する。



処方せんに記載された薬剤の基本的情報を収集できる。

上記事柄を踏まえて実際の処方箋、または模擬事例を提示して、その処方されている医薬品について調べてもらう。事例としては3〜4例を用意して作業してもらう。レポートの形で提出。

この際、患者の基本的疾患、処方意図、服薬指導はどのようにすべきかなども考察として述べてもらう。

※事前に処方せん事例を用意しておく必要あり。