情報の提供:P208

到達目標

◎入手した情報を評価し、患者に対してわかりやすい言葉、表現で適切に説明できる。(技能・態度)

演習 書籍、情報提供資料、インターネット、患者説明用リーフレット
90分 x 2コマ



指導薬剤師が行うこと

・患者に対して分りやすい言葉、表現を使う事の意義を説明する。

・情報の評価の仕方を説明する。

・シナリオをもとに、患者役となり学生とロールプレイを行う。



学生が行うこと

・シナリオの例をもとに情報を収集し、患者へ適用できるか評価する。

・ロールプレイにおいて、患者役に対して、分りやすい言葉、表現で適切に説明する。



評価の視点

・ロールプレイにおいて、専門用語などを使用しないで患者役にわかりやすい言葉、表現で適切に説明する。

・入手した情報を患者にわかりやすい言葉、表現で適切に説明できる。



当薬局での指導

患者に対して分りやすい言葉、表現を使う事の意義を説明する。

医療用語にはかなり専門的で難解な単語が多い。この文言をそのまま患者との会話で使用するのは、あまりにもナンセンスである。

薬剤師の服薬指導というものは薬剤師の自己満足であってはならない。用法用量の説明など、患者との会話において最も重要な事は「患者が分りやすく、その薬を服用できるように説明する事」であり、最終到達点は服薬遵守、コンプライアンスの向上にある。

その医薬品を服用する理由、なぜその服用時点なのかを噛み砕いて説明する事で患者への治療効果を高め無ければならない。

〔参考資料〕
「病院の言葉」を分かりやすくする提案




情報の評価の仕方を説明する。

薬局に存在する情報源には様々なものがあるが、これらの情報源には自分が必要としているもの以外の情報も大量に収載されている。これらの膨大な情報の中から必要な情報を抽出する事が大切である。

また、これらの情報源にはそれぞれに特性があり、今、知りたい事は何を調べればいいのか、どんな情報源を選択するのが良いのかを知っておく事は非常に重要である。

学生にはそれぞれの情報源にはどういった特徴があって、どんな事を調べる時に使っているのかを説明する。



シナリオをもとに、患者役となり学生とロールプレイを行う。

時間数が2コマなので、1コマを以上の説明、1コマをロールプレイとしておこなう。

※事前にシナリオ例を用意しておく必要あり。