総合実習:P601

到達目標

◎薬局業務を総合的に実践する。

実習 90分 x 25コマ
患者・顧客



薬局における1週間の業務を総合的に実践する。

ユニット1〜5の到達目標を達成した後、最後に行う実習がこのユニット6の総合学習です。今まで実習で学んだ事をもとに学生が自ら薬局業務を実践できるようになる事が目標です。指導薬剤師は学生が総合的に学習できるような環境を整えてください。

ここでは、一般用医薬品の購入者への対応とジェネリック医薬品へ変更する調剤を「薬局調剤を総合的に実践する」の一例として挙げてみました。

その理由として、これらの業務の中には、患者(顧客)とのコミュニケーション、情報の収集、評価、患者(顧客)や処方医への情報提供など総合的な能力が必要となるからです。



指導薬剤師が行うこと

・保険薬局におけるジェネリック医薬品調剤への取り組み(備蓄・変更・服薬指導など)について説明する。

・「後発医薬品への変更不可」欄に医師の署名もしくは記名・押印のない処方箋を受け付け、患者がジェネリック医薬品を希望する場合を例に、調剤の流れを  説明する。

・「後発医薬品への変更不可」欄に医師の署名もしくは記名・押印の無い処方箋の調剤を学生と行う。

・一般用医薬品の購入者への総合的な対応について説明する。

・一般用医薬品の購入者への実際の対応を学生に見学させる。

・処方せん受付から服薬指導の準備までを学生ひとりで行わせる。

・シナリオの例を参考に患者役となり、学生と総合的なロールプレイを行う。

・薬剤師が、どのように地域社会に貢献しているかについて説明する。

・薬剤師立ち会いのもとで実際に患者・顧客対応を行わせる。



学生が行うこと

・処方箋受付から調剤、服薬指導の準備までを行う。

・ジェネリック医薬品への変更を行う処方箋調剤の例に基づき、総合的な  ロールプレイを行う。

・一般用医薬品の購入者の例に基づき、総合的なロールプレイを行う。

・薬剤師立ち会いのもとで実際に患者・顧客対応を行う。



評価の視点

・患者(顧客)に対し、きちんとした態度で接する事が出来る。

・患者(顧客)に対し、ニーズに配慮した応対が出来る。

・患者(顧客)に対し、わかりやすい言葉で説明が出来る。

・一般用医薬品の購入者に対し、適切に対応できる。

・保険薬局におけるジェネリック医薬品調剤への取り組み(備蓄・変更・  服薬指導など)について説明できる。

・処方箋に基づいてジェネリック医薬品への変更を含めた総合的な調剤が出来る。



当薬局での指導

この総合演習については、そのコマ数が非常に多い。つまりは、実習全体を通して到達すべき内容となっているのである。各項目の詳細な指導については他の項目で述べている事なのでここでは割愛する。

ただ、メインテーマとしては薬局で仕事をする薬剤師というものがあるべき姿とは一体どういうものなのか、といった薬剤師が持つべき心や姿勢を学んでもらいたいと考えている。